静岡県「静岡の茶草場農法」推進協議会は3月17、18日、世界農業遺産に認定された「静岡の茶草場農法」のイベントを東京・丸の内のKITTEで開催した。茶草場農法の認知度向上やブランド強化を目指してPRを展開した。
会場では、掛川市、菊川市、島田市、牧之原市、川根本町の4市1町がPRブースを構えた。農家による茶のいれ方セミナーや直売、東京農業大学による茶草場農法をテーマとした研究の発表、タバコのような形の箱に入ったスティックを水に溶かすだけで本格的な茶を楽しめる「Chabacco(チャバコ)」の販売などが行われた。
茶草場農法は、茶園周辺の笹やススキなどの草を晩秋に刈り、乾燥させ、茶園に敷き、高品質な茶を生産する農法。
静岡県お茶振興課の鈴木英志専門監は「協議会では、今年度から応援ボランティアを募集するなど、人の誘致に力を入れている。草場や畑などは管理されており、草花や『茶文字』などきれいな農村をぜひ見てほしい」と来訪を呼び掛けた。